レシートはスマホで撮るだけ?会計ソフト3つの読み取り機能を公式情報で比べました

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財布にたまったレシートを、ひとまず紙袋へ。
気づけば袋はパンパンで、確定申告の前に床に広げて、1枚ずつ電卓をたたく――。

会計ソフトの多くには、スマホのカメラでレシートを撮ると、日付や金額を読み取って記録してくれる機能があります。仕事終わりに、その日のレシートを撮っておくだけで、2月にまとめて入力する手間を減らせます。

ただ、同じ「読み取り機能」でも、ソフトによって使い勝手や追加料金の決まりがけっこう違います。

この記事では、個人事業主向けの代表的な会計ソフト3つを、各社の公式サイト・公式ヘルプに書かれている情報をもとに比べました(2026年9月時点)。

会計ソフトの選び方全体は、会計ソフトとは?ITが苦手な個人事業主がつまずかない選び方5つで説明しています。


結論:3つの早見表

比べるところfreee会計マネーフォワード クラウド確定申告やよいの青色申告 オンライン
レシートを撮るアプリ会計アプリ1つ確定申告アプリ1つ2つ(入力用の『弥生 申告』と、撮影用の『弥生 レシート取込』)
撮るときの工夫iPhoneは、かざすだけで自動で撮れる機能あり撮影のほか、スマホに保存済みの写真からも選べる一度に50枚まで続けて撮れる
読み取ったあとの確認読み取った内容が自動で入力されるので、確認して必要なら直してから登録アプリの「解析結果」画面で確認・修正してから登録撮った内容はスマホでも見られるが、読み取り結果の確定と登録はパソコンで行う
月の枚数の上限・追加料金スタータープランは月5枚まで、スタンダード以上は月10GBまでプランごとに月の無料件数あり(下で説明)公式ページに月の上限の記載なし(申し込み前に確認を)
申告書づくりまでスマホでできるできる(個人事業主の決算書は有料プラン)できない(申告書・決算書はパソコンで作成)

ざっくり言うと

  • パソコンを開かずに終わらせたい → freee会計かマネーフォワード
  • ためたレシートを一気に撮りたい/パソコンも少しは使える → 弥生

1社ずつの特徴

freee会計

  • 会計アプリでレシートをかざすと、AIが金額や日付を読み取ります
  • iPhoneでは、シャッターを押さなくても、かざすだけで自動で撮影する機能があります(2024年3月に追加)
  • iPhoneのアプリでは、1度に20枚まで続けて撮影できます
  • 銀行口座とつなげると、明細を自動で取り込めます
  • 申告書づくりと、マイナンバーカードを使った提出まで、スマホでできると案内されています

気をつけたいところ:スタータープランでは、取り込めるレシートが月5枚までと少なめです(スタンダード以上は月10GBまで)。レシートが多い人はスタンダード以上を検討しましょう。消費税の申告が必要な人も、スタンダード以上のプランが必要です。確定申告書づくりはスタータープランから対応しています。

マネーフォワード クラウド確定申告

  • 確定申告アプリの「AI-OCRで仕訳」という機能で、レシートを撮ると、日付・支払先・金額などを読み取ります
    • 「AI-OCR(エーアイ・オーシーアール)」は、写真の中の文字をAIで読み取る仕組みのことです
  • 読み取った結果を画面で確かめて、必要なら直してから「登録」します
  • 銀行口座やクレジットカードとつなげて、明細から自動で記録できます
  • 申告書や青色申告決算書をスマホで作って、e-Taxで提出できます(個人事業主が決算書を作るには有料プランが必要)

気をつけたいところ:月の無料件数があります

プラン1か月に無料で使える件数超えたとき
パーソナルミニ(アプリプラン含む)15件上のプランへの変更が必要
パーソナル30件1件20円(税抜)
パーソナルプラス100件1件20円(税抜)

(2025年6月1日からの内容。公式ヘルプより)

1か月のレシートが何枚くらいか、ざっと数えてから選ぶと安心です。

▶ 公式サイトで詳しく見る:自動化でカンタンに書類作成 マネーフォワード クラウド確定申告

やよいの青色申告 オンライン

  • レシートの撮影は、別のアプリ「弥生 レシート取込」で行います。日々の入力は『弥生 申告』アプリで行うため、アプリが2つになります
  • 一度に50枚まで続けて撮影できるので、ためてしまったレシートをまとめて撮るときに便利です
  • 撮ったレシートはスマホのアプリでも見られますが、読み取り結果の確定と仕訳の登録はパソコンで行う流れと案内されています

気をつけたいところ:公式ページでは、確定申告書や青色申告決算書の作成は、Windows か Mac のパソコンで行うと案内されています。スマホだけで申告まで終わらせたい人は注意が必要です。

▶ 公式サイトで詳しく見る:やよいの青色申告オンライン


見落としやすい3つの違い

1. 撮るアプリが1つか2つか

アプリが2つあると、「どっちで撮るんだっけ?」と迷いやすくなります。スマホの操作が苦手な人は、アプリ1つで完結するほうが続けやすいかもしれません。

2. 月の枚数の上限と追加料金

「撮るだけ」でも、月に使える件数が決まっていることがあります。

  • 材料や消耗品の買い物が多く、レシートが月に何十枚も出る人
  • ガソリン代のレシートがたまりやすい人

は、無料の件数と、超えたときにどうなるかを必ず確かめておきましょう。

3. 申告書づくりまでスマホでできるか

毎日の記録はスマホでできても、最後の申告書づくりだけパソコンが必要、というソフトもあります。
パソコンを年に数回しか開かない人は、ここが一番大きな分かれ目です。


読み取りをうまく使うコツ

撮るとき

  • 明るい場所で、レシートを平らにして撮ります(しわ・折り目は伸ばす)
  • 長いレシートは、途中で切れないように全体が入るように撮ります
  • 感熱紙(レジのツルツルした紙)は時間がたつと文字が薄くなるので、もらったその日に撮るのがおすすめです

撮ったあと

  • 読み取りは完ぺきではありません。日付と金額が合っているかは、必ず目で確かめてから登録しましょう
  • 「何のための支払いか」の分類は、ソフトが候補を出してくれることもありますが、最後は自分で確かめます。迷うものは税務署や税理士に相談してください

紙のレシートはどうする?

  • 撮ったあとの紙のレシートを捨ててよいかどうかは、保存のルールが関わります。各ソフトの案内や、国税庁の情報を確認してから決めてください。分からないうちは、月ごとに封筒に入れて取っておくと安心です

どれを試すか迷ったら(目安)

こんな人はまず試すなら
パソコンを開かず、スマホだけで申告まで終わらせたいfreee会計 または マネーフォワード クラウド確定申告
レシートが月に多く出るので、件数の上限が気になる各社の上限を比べてから(freeeはスタータープランだと月5枚まで、マネーフォワードは上の表を参照)
ためたレシートを週末にまとめて撮りたい/申告書はパソコンで作れるやよいの青色申告 オンライン

どのソフトも、まずは無料で試せる期間を使って、手元のレシート3枚で読み取りを試してみるのがおすすめです。試し方の手順は、会計ソフトの選び方の記事の「スマホで試して決める手順」にまとめています。


まとめ

  • 会計ソフトの多くは、スマホでレシートを撮るだけで日付や金額を読み取れます
  • ただし、次の3点がソフトによって違います
    1. 撮るアプリが1つか2つか(弥生は2つ)
    2. 月の枚数の上限と追加料金(マネーフォワードはプランごとに無料件数あり)
    3. 申告書づくりまでスマホでできるか(弥生はパソコンで作成)
  • 読み取ったあとは、日付と金額を必ず自分で確かめる
  • 料金や機能は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認してください

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参考にした公式情報(2026年9月時点)

※この記事は、各社の公式サイトに書かれている情報をもとにまとめたもので、実際の読み取りの正確さを比べたものではありません。個別の税金の計算や申告内容については、税務署または税理士にご相談ください。